‪『サードプレイス』としての『ゲームカフェ』の可能性についての私見…‬

サードプレイス


以下は、上記リンク先からの引用です。


「レイ・オルデンバーグ氏は都市社会学者として研究を進める中で、地域社会を再び活気づけるためには地域に根ざした飲食店や個人商店の存在が必要不可欠であるという結論に至りました。


そして、多くの人達が食事や飲み物を楽しみながら情報交換や意見交換を行っているフランスのカフェやイギリスのパブなどを例に上げ、サードプレイスを提唱したのです。」


『ファーストプレイス』である家庭における『夫や妻』『父や母』『息子や娘』としての自分や、『セカンドプレイス』である職場における『上司』『部下』という関係性が染み付いた『組織人』としての自分から距離を置いた、『新しい』『しがらみのない』自分を見つけ出す、若しくは取り戻すための『場所』こそが『サードプレイス』であるというのが自分なりの解釈です。


『サードプレイス』の一例として、カフェがよくあげられているようですが、流行りの『カッチョいい』カフェに行ったとしても、今まで知らなかった人と知り合い、交流のキッカケを得て、新しい『フラット』な関係を築くことは難しいと思います。


それよりも、一人で飲みに行く方が、同じく一人で飲んでいるお客さんと話しやすいとは思いますが、フランチャイズやチェーン系の居酒屋では、グループで来店するお客さんが多いので、こちらもなかなか難しいでしょう。


貴方が、常連のオヂさんが楽しく集っている(と思われる)個人経営の居酒屋、焼き鳥屋やスナックの扉を一人で開けることに特別な『勇気』を必要としない『ツワモノ』であるのであれば、貴方にとって居心地の良い『サードプレイス』を作ることは容易いことでしょう。


でも、この『勇気』を持っている人は、女性は勿論、男性でもそう多くはないような気がします。


こちらのリンク先では、『サードプレイス』的な居酒屋を『穴場』とも表現していますが、いろんな理由で生きづらくなっている世の中を、以下の引用のように分析し、まとめています。


『現代社会において自分の居場所を3種類とも持っている人は稀なのではないでしょうか。

01. 未婚率が上昇し、一人暮らし者の増加。家族のつながりがどんどん減っていくファーストプレイス。

02.「社員は皆家族。」という一家主義的な終身雇用経営も今は昔。ハラスメントに誰もが怯え、人間関係がどんどん希薄化するセカンドプレイス。


03.『穴場の喪失』で二人が嘆くように、ネット社会の発達により、サービスが画一化・没個性化し消費の対象に成り下がってしまった、サードプレイス。


皆さんはここが自分の居場所だと思える場所がいくつありますか?


周囲の人々を見ていると、サードプレイスを強く欲している人が多いように感じます。人とのつながりが希薄化してきている日常生活の中で、どこかで人と繋がっていたい。どこかで人間味を取り戻せる場所が欲しい。


そんなサードプレイスを求めている人は、現代社会においてはとても多いのではないでしょうか。


学生時代の友人を呼んで、定期的に会うのもいいですが、あそこに行けば誰か知っている人がいて、くつろぐことができる。そんな場所が欲しいものです。』



実際にゲームで遊ぶかどうかに拘らず、『ゲーム』を始めとして、『アニメ』『マンガ』などのサブカルチャージャンルをキッカケに、普通に暮らしていたら出逢うことの無かった人と気軽に知り合えて交流出来る、そんな『場所』『環境』、利用するための心理的な敷居の低い『サードプレイス』を作るために、僕は亀田の商店街で『ゲームカフェ』を始めました。


商店街を僅かながらでも活性化し、少しでも賑わいを取り戻す為には、年齢や性別、飲酒の好き嫌いを問わない、お気楽な『サードプレイス』を作ればいいんじゃないか?大きな駅前通りではなく、商店街だからこそ作れるのではないかと考え、準備・計画し、開業出店した次第です。


上記引用文を引き継げば、


『あそこに行けば誰か知っている人がいて、くつろぐことができる。そんな場所をお客さん達と創り上げたいのです。』